プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥748¥748 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥153¥153 税込
配送料 ¥257 6月14日-15日にお届け
発送元: リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル) 販売者: リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫) 文庫 – 2006/4/14
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/4/14
- 寸法10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-104062753618
- ISBN-13978-4062753616
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/4/14)
- 発売日 : 2006/4/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4062753618
- ISBN-13 : 978-4062753616
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 115,070位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
あらすじを読んでも当時は全く面白そうだと思いませんでした。
ふと、理瀬シリーズの続編でてるのかな?と思って検索してみると、この作品で憂理のその後がわかる、そして憂理が好きな人はショックを受けるので読まないほうが良いというコメントがあって逆に読んでみようという気になりました。
読むと確かにショックは受けるのですが、意外ではありません。むしろ麦の〜を読んでいる人には納得のいくその後ではないでしょうか。
麦の〜の登場人物は全員その後幸せになれないだろうな、という感じがしていましたが、あの学園を出た後に理瀬のように「特殊」ではなかった生徒がどれだけ世の中で苦しんだのかと思うと胸に詰まるものがあります。
この作品の語り部である4人は全員あの学園とは全く無関係な人々ですが、私はこの作品はやはりあの学園がある世界だと思いました。
大自然に囲まれる島への旅に出て,想い,語ります.
そんな中,トラウマや相手への感情があらわになる様子は,
人間くささを感じ,生々しくて読み応えがあります.
また,物語の鍵となるある人物について語られるところも,
記憶の曖昧さや意図的な情報操作でぼやけた印象なのですが,
却ってそれがリアルに感じられてよかったと想います.
ただ,その曖昧さがそのまま最後まで続いてしまって,
その鍵となる人物のことははっきりとしないままです.
やんわりとぼかす『大人の対応』と読み取りましたが,
かなり重要な人物のはずなのでどうも物足りませんでした.
あとは,舞台となる地名や名所がイニシャルなのですが,
これに出くわすたびに現実に戻されたような違和感でした.
それならまったく架空の地名にすればよかったのでは….
余談ですが,旅のお題で『美しい謎』を持参して語り合うのですが,
イメージとしてはちょっと知的な居酒屋トークといった具合.
ただ,登場人物それぞれがなかなか頭の切れる人たちばかりで,
そのアプローチは本題とは直接関係ないのですがおもしろかったです.
蒔生のお当番で、物語全体を貫いていた梶原憂理の謎が解けます。
ただ、かなり最初のほうで、事情はだいたい察せられるかなあ、という気もしました。
ありきたりではあるのですが、ひとまず彼の話で物語全体の山場が終わるかな、という感じでした。
ラストは節子。
彼女の視点で、旅の一行はJ杉までたどり着き、終わりを迎えます。
彼女なりの語り口であらわされる自然の大きさと、蒔生を中心としたどろどろとした人間関係の中、唯一外側にいたかのように見えた彼女の事情とが、よくマッチしていました。
これまでの3章でそれほど内面があらわされていなかった分、節子のお当番はおもしろかったです。
旅が終わる切なさもよく出ていたし、いいお話だと思いました。
恩田陸さん、下手なミステリー書くより、こういうお話のほうが向いている気がします。
「自己」というものが、いかに多面的で不確かであるかについて描きつつ、
なぜ人が互いに惹かれ合い、嫌悪し合うのかといった関係性の妙、
人生の綾についても、男女4人の語りを通して鮮やかに浮かび上がらせる。
むろん、人生の実像は期待はずれや失望、いたずらの連続である。
それこそ、「小説」のように甘美なものではない。
しかし、この4人のひとたちの、なんと愛おしいことか。
太古の森の彩りに負けず劣らず、人間の泥臭さといったもののがいかに
慈しくひかりに満ちているか、この小説は教えてくれる。
上下を通して読み終わって、まず思ったことは、これをもっと若い時に読んでいたら、全く違った感想を持っただろうなあということ。30代になってそれなりに社会での経験も積んで、結婚もして子どももいて、という状況だからこそ、この4人の境遇に自分を重ね合わせてみたりすることもできるのかもしれない。どんな人でも、その人を一言で表すことはできない。この4人もそうだが、人から見た自分と、うちからみた自分は違うし、周りがわかっている自分を必ずしも自分自身がわかっているとは限らない。
「利枝子」「彰彦」「蒔生」「節子」の4部からなるこの小説は、4人がY島で過ごした数日間の物語だが、こんなふうに、普段は考える必要のないことでも、ある時期には正面からぶつかっていかないといけないこともあるのかもしれない。この4人にとっては、それがたまたまY島への旅行という形でやってきた、ということ。そしてそれをくぐり抜けた時、それぞれが手にするのはなんなのか。
読み終わった時に、読んだ人の分だけ感想があるでしょう。ただ、おもしろいとか内容に関する感想だけじゃなくて、自分自身のこともふりかえったり、これからのことを考えてしまうかもしれません。